僕等の青色リグレット
「私たちも、行こ」
風子ちゃんが見つかったということを優芽にメールで知らせた私は、輝くんの背中をバシッと叩いて、晴登くんたちのところに向かった。
迎えが来るまで少し時間が掛かりそうだ。
ウミホタルは残念ながら今日は見えないみたいだけど、満天の星が頭上に広がっている。
防波堤に腰を下ろしている風子ちゃんは、その星空を眺めていた。
「風子ちゃん」
「……あなたは芙海ちゃん? 久しぶりね、ちょっと見ない間にすっかり大人っぽくなって! その後ろに居るのは、輝?」
「そうだよ、輝くん、ほら」
「風子、久しぶり」
「輝、会えて嬉しい」
風子ちゃんの笑顔は、とびっきり可愛い。
こうやって見ると、(細くなってしまったことを除いて)昔の風子ちゃんと何一つ変わらず、みんなの憧れであり優しいお姉さんだ。
「あ! 流れ星」
「え、どこ?」
「ほら、あそこや。また流れた」
「全然分からなかった」
「ふふっ、輝のアホ面」
「晴登おまえ、流れ星なんか嘘やろ」
「今頃気づいたんか、相変わらず輝は鈍いな」
「てめぇ、あとでしばく」