僕等の青色リグレット


空には、無数の星が輝いていた。

その1つ1つを人々の想いに例え、数えていく。そのどれもが同じわけではなく、大きく輝いている星もあれば、消えそうなほど小さな星もある。

この星たちは、私たちの願いに似ている。

誰にでも見つけて貰える強い想いから、見つかりにくい想いまで。

きらきら、きらきら。

光る強さは違うけども、どれもみんな空にちゃんと存在している。


「晴登くん、すきだよ」


すごくすごく好きだよ。

胸にある気持ちが溢れだしたその時、すぅーと涙が頬を伝った。

恋をした。

かけがえのない気持ちを教えて貰えた。

私の星は、ひっそりとした光だけども。

ちゃんと、光っている。そこに存在している。

それだけで、十分だ。




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