僕等の青色リグレット
優芽は短大を出たあとに、小学校の先生になった。
面倒見が良く人望のある彼女にピッタリの職業だと思う。その他、島に残っている子はたくさんいて、離れていた子も続々戻ってきている。
そして、私たちもまた――。
「バレエ教室、上手くいくといいな」
「芙海なら大丈夫やろ」
「今、適当に言ったでしょ」
「言ってねぇーし、俺が一緒なんやから心配すんなってことや。2人で頑張ろう」
「うん、ありがとう」
私と晴登くんは、一緒に神起島に戻って来た。
大学の4年間でバレエの基礎からしっかり学び直した私は、ここ神起島で子供たちの指導をすることに。
晴登くんは神職免許を見事取得し、宮司さんの元で正式に修行することになっている。
「みんな、色々頑張ったよね」
「だな。でも1番、頑張ったのは輝じゃねぇーか」
「そうだね」