私たちの恋愛事情

私が後ろを振り向くと

「ひぇー!夏希様こぇー」

歩美の横で幼なじみの中島がわざとらしく身震いをしていた。

「うるさーい!」

ついカッとなって私は大声を出してしまった。

「夏希うるさい!」

歩美さんから怒られてしまった。

周りにだれもいなくて良かった~

なんてホッとしていると

歩美が突然

「夏希。いいの?」

「え?なにが?」

私は訳がわからず聞き返してしまった。

「だから!涼太の事だよ!」

すると今度は呆れた様子の中島に言われた。

「夏希。今のままじゃ....」

「いいの!まだ好きなんだもん....」

歩美の声を遮る様に言い返したものの
< 3 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop