私たちの恋愛事情
やった!言えたよ!
心のなかで喜んでいると
「は?誰がお前なんかと」
....え?
「大体彼女面してんじゃねーよ。」
え?え?
不機嫌そうに言う涼太。
勝ち誇った顔の萌香ちゃん。
「そっか....」
そうだよね。付き合ってると思ってたの
私だけだったんだ。
「ごめん....わたし」
ヤバイ。泣いちゃう
そう思った私の体は自然と動いて
気が付けば走り出していた。
長い長い廊下を走り抜け
階段を降りようとまがり角をまがったところで
____ドンッ
誰かとぶつかった。
この出会いが私を救ってくれることになるとは
この時はまだ、思いもしなかった。