両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



東条駅にあとひと駅と差し迫った。



やっぱり先輩といると一瞬で時間が過ぎちゃうなぁ。


もっと先輩といたい。



そう思っていると、



「てんぼちゃん...

この前の公園でゆっくり話さない??」




先輩が優しく言ってくれた


私は静かににっこりとして頷いた



東条駅について公園まで無言でゆっくり歩いた



なつかしい...。



ここで先輩と大会前に話した。
あの日はとってもドキドキして...
まだ暑かったから汗の匂いとか気にしてたな



なんて思っていると先輩が私の方に振り返った




「てんぼちゃん...

ほんと、ごめん」



そう言って先輩は頭を下げた






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