両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



「先輩!そんな!やめてください!!


夏祭りの話ならもう気にしてないですから。それに、私が背中押したし...」




「でも...」



「先輩にとってあの日はいい日になりましたか???」



私は先輩の言葉を遮って続けた。
私がいちばん聞きたい答えはここにある。





「うん。
過去の自分と自分の気持ちとに向き合えた、いい日になった。


全部ぜんぶ、てんぼちゃんのおかげなんだ。」



「え?」



「ねぇ。さっきなんで泣いてたの??

俺さ...。てんぼちゃんに前向かせてもらったし、元気づけられた。


だからさ、俺もなんかさせてよ。てんぼちゃんのためにさ。


悩みならどんな事でも受け止める覚悟、できてるから。」



先輩がまたそんな優しいこと言うから私はまた涙が止まらなくなった




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