両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



「先輩...なんで先輩はそんなにいっつもずるいんですか。


私がさっき泣いてたのは先輩のせいです…」



私がそういうと先輩は少し驚いた表情になった


でも、涙とともにダムが決壊したように私の気持ちも溢れだした




「私、久しぶりにこの時間帯の電車待ってて思い出したんです。

先輩と帰ったり、お話したり、楽しかったなぁって。


先輩、今どこで誰と居て、何してるんだろうって…ほんとはずっと考えてた…。



私...ほんとはずっと.......」



_______ぎゅっ



私が言いかけると先輩は私を強く抱きしめた



「先輩.....ずるいです。先輩。


私ほんとは...ほんとはずっと。


先輩に会いたかった。

先輩と話したかった。」






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