両想い切符〜ふた駅先の片想い〜

合格祈願




次の日、放課後。



私のクラスがやけにザワザワしていると思えば「てんぼちゃん!」
なんて大きな声で呼ぶ吉岡先輩が入口に立ってた




はっ!!?

なんでこんなところに吉岡先輩?!!



昨日の今日で頭の整理が出来ていない私は真衣にもまだ昨日のことは話せてなくて...



と、思って真衣を見ると


あんたどうしたの!!?なんで!!?


なんて感情がストレートに伝わってくる表情をしていた




後ろにいた智弘はちょっと不機嫌そうに


「なんだよ。王子が迎えにきやがったけど?」



なんて私に声をかける。



私が荷物を急いでまとめて先輩の方へ行くと



「そんなにあわてなくていいのに。
相変わらずだな」


なんて笑いながら私の頭をポンポンする先輩



それと同時に周りの女子から「きゃーー」という黄色い声が聞こえた





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