両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



そして急に先輩が真面目な顔をして私を見つめる。



「てんぼちゃん、パワーもらってもいい?」



いつの日か聞いたあのセリフを先輩は言った




そして。私のことをぎゅっと抱き締めた



「今日までサポートしてくれてホントありがとう。
がんばってくるな?」




そういった先輩をもっと強く私は抱きしめた



目を閉じて先輩にエールを送る。


先輩、がんばって!!!


少しの間そうしていると


「あとさ...この前のテニス、これで負けちゃってパワーが足りなかったみたいからもう少しパワーもらってもいい??



ってゆうか、てんぼちゃんに拒否権ないか」



そう言って先輩は私の両頬を先輩の両手でつつんだ



「マジでありがと。未緒...」


そう言って私の唇に先輩は自分の唇を重ねた




.......!!!?



今、未緒って!!!

未緒ってよばれた!!!!


きゅーーーん
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