両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
普段は絶対に見ることができない先輩の顔
こんなに鼻筋通ってたんだなぁ〜
こんなにまつ毛長かったんだなぁ〜
こんなに顔、整ってたんだなぁ〜
なんて、見れば見るほど遠い人のような気がして…。
今この時間が不思議でたまらなかった
そんなこんなしてると気がつけば先輩の最寄り、東条駅まであと一駅。
私ってば、どんだけ観察してんの!!!
早く起こさなきゃ……
って思うけど。どうやって起こそう…
私はない頭で必死に考えた
とりあえず、足元、つついてみよっか。
そう思って、私は私の足で先輩の足をつんっとつついた
先輩の足って大きいんだなぁ〜〜
なんて思っただけで、先輩はビクともしない