両想い切符〜ふた駅先の片想い〜




「………えっと……??」




私はなんて答えたらいいのか分からなくてかなり迷った。



だけど待てよ?


先輩が、ここで降りるのなんて当たり前じゃない??



乗り過ごした訳だし、一駅でも近くに降りるでしょ普通!!!



うわ〜〜しかも私、今日終電帰りになった!!?




もう色々やばいし…!!!



でもとりあえずは…先輩の返事を…。



えっと、、えっと、、



私があたふたしていると先輩が大きな声で笑った



「……え?」



「あーごめんごめん!!
つい面白くってさ!!君、いつも朝同じ電車に乗ってる子だよね??」



「……え?えっと…はい。あの。はい!」



私がまた急いで返事をすると先輩はまた大きく笑った



「そんな焦らなくていいのに!!

君、面白い子だね」



………なんて答えたらいいかわかんないけど。



さっきの言葉……って。




先輩、私のこと認識してる!!!?





「君、毎朝見かけると思ったら逢坂駅だったんだね!!

いやぁーほんと。起こしてくれて助かった!


っていっても…あと1時間待たなきゃいけないんだけどさ?



まぁーほんと。終電じゃなくてよかったよ〜」





なんて私に微笑みかける。




「……あぁ。えっと……



私、逢坂駅じゃないんです…。
ほ、ほんとは…双海駅で……。」




「……………は?」



「い、いや!!その!なんてゆうか!

その……つ、つい降りちゃったってゆうか…


その………勢いで…」




「はぁ!!?」



先輩はそういうと同時にまた大爆笑しはじめた




「勢いで降りちゃったって!!
そんな人初めてみたわ!!!いや〜君最高」




「……す、すみません!!」




ぎょ〜〜〜〜めっちゃめちゃ恥ずかしい!!



なんでこんなことに〜〜!!!




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