両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
「あ〜〜おっもしろい!!
ほんと、てんぼちゃん、みててあきないわ〜」
「て、てんぼちゃん!?!」
「あーそうそう!
あわてんぼちゃんのてんぼちゃん!
長いからさ!省略してみた!!」
そう言って先輩は無邪気に笑った
……なんか先輩って、外で見てるよりお茶目なんだな。
そう思うと、私も笑えてきた
「ん??何笑ってんだよ!!」
「いやぁ、先輩って意外な人だなぁって」
「ん??!てんぼちゃんのくせに、俺で笑うとか、100万年早い!!!
ま。ウソだけど」
そう言って2人でまた笑いあった
それからは、2人でベンチに座って、何気ない話をした
先輩の部活の話だったり、1年生はまだまだこれからだから、青春を謳歌しなさい!って言われたり…
さっきまで、何話そうって不安だった気持ちなんてどこかへ消えてしまったみたいに楽しくて、あっという間に時間は過ぎた