両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
ちょっとした幸せ
先輩との会話のひとつひとつを思い出しながら幸せな気分で眠った次の日の朝
今日も学校だけどいつもよりも気分が明るい!
よくよく考えれば、あの憧れのキラキラの王子様の吉岡先輩の1時間を私は貰ったんだ♡
長い人生のうちの1時間なんて、たかがしれてるけど…
なーんにもできなかった私にとってはこれってすごい進歩だよね!!?
ぼんやり先輩のことを考えても時間は過ぎていく一方で…
「こら!未緒〜!?
学校遅刻するわよ!!?」
なんてお母さんに声をかけられるまで私は幸せの余韻に浸っていた
「うわっ!!やばいやばいやばい!!」
私はカバンを持って急いで走る
その通学カバンには昨日舞衣とお揃いで買ったキーホルダーがついてる