両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
………これは終わった。
きっとまた、朝だけ挨拶して、
しばらく経つと、何も無かったかのように消えてしまうやつだ。
「まぁー、いんじゃね??
どうせ期待もたされたところで、あいつの好きなやつはどうせあの、あざとそうな笹崎ってやつだろ??
傷つけられる前に済んだんだからよしとしよーぜ??」
「ちぃ!!あんたは黙ってなさい!
未緒。チャンスを逃してはいるけど…まだこぼれ球があるはずよ!!
せっかく顔見知りにまでなれたんだから、頑張るのよ!!」
ん〜。だけど、智弘が言ってることは大当たりかもしれない。
私は仲良くなればなるほど、もっと吉岡先輩と一緒にいたくなっちゃうかもしれないし…
でも、吉岡先輩は梨捺先輩だし。。。
私がなんて言えばいいか分からずゴモゴモしていると、舞衣に両肩をパンっと叩かれた