両想い切符〜ふた駅先の片想い〜




「未緒〜!ちぃの言ってること気にしてるなら間違ってるわよ!!?



先輩だって、人間なの!男なの!!

梨捺先輩のことで弱り続けてるんだから、きっと入るスキはどこかにあるんだから!


それに!未緒は確かに梨捺先輩とはタイプ全然違うけど、可愛いんだから自信持ちなさい!」




なんて、舞衣からよく分からない励ましを受け…




私の忙しい朝はあっという間に過ぎた









それからも、廊下や階段で、先輩に会わないかなぁなんて期待していたけど、



結局会えずじまいで放課後になった



帰宅部の私は、授業が終わればすぐに帰るし、テニス部はきっと、今日も夜遅くまで練習なんだろうなぁ




昨日、吉岡先輩はテニスについて熱く語ってた



次の夏の大会が勝負なんだって。
それに負けると、もう引退。きっと、先輩の3年間がかかった大会なんだ。



夏休みを間近に控えた今だからこそ、体調に気をつけて頑張ってほしい!!




放課後校舎からテニスコートを見ながらそんなことを思った




< 37 / 186 >

この作品をシェア

pagetop