両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
そんなこと考えてぼーっとしてると
「あれ??
……てんぼちゃん??」
なんて澄んだ声が聞こえた
あぁ、ダメだ。会いたすぎて空耳が聞こえる
「おーい!?おい!」
声はだんだん近くなってふと横を見ると、先輩の顔があった
「ぅ、うわぁっ!!!」
「おい、なかなか気がつかないと思ったら!
気がついた瞬間、バケモノ扱いすんな!」
「い、いえ!!すみません。
まさかほんとにいると思わなくって…」
「はぁー?!意味不明だし
やっぱ最高に面白いわ」
そう言って先輩は笑った