両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



かぁーーっ////


何言っちゃってんだ私は!!!


私も一緒に居たいなんて……


別に先輩は“一緒に居たい”なんてフレーズ言ってなかったじゃん!!!


完全に言葉のチョイス間違った~



絶対私の顔真っ赤だよ…。



そう思ってるとふと私の左手が暖かくなった



せ、先輩が私の左手握ってるっ……


え、なになに!!?これ、夢!!?



私が驚いて顔を上げると


「そっか、よかった
じゃあ行こう?」


先輩もどこか照れたようにそういった



……え。


ほんとに…ほんとに私、先輩と一緒に居られるんだ。



次の電車まで1時間弱。


ざっと、最低40分は一緒だ……。



こんなの嬉しすぎる。



もう、先輩が梨捺先輩のこと好きでもいい。


先輩と今一緒に居られる時間を大切にしよう。




そう心に誓って私は先輩に連れられるままに歩いた



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