両想い切符〜ふた駅先の片想い〜





心地いい沈黙の時間が流れて、


先輩は空を見上げて、バッと立ち上がった



うぅ〜~と伸びたあと



「はぁ~今日は月と星がすっげえ綺麗だな。


明日はちょー晴れて暑そー」



なんて先輩が嫌そうな顔をするから、その顔が可愛くて私はつい笑ってしまった



私もスッと立つと先輩は


「なんで笑ってんだよ!!」


なんて言うからもっとおかしくてもっと笑った


「はぁ??!」なんて言いながら先輩も笑うから一緒に笑いあった


しばらく笑いあって、私は自分の心で思ってたことを言った


「先輩。不安かも知れないけど絶対大丈夫。


先輩が頑張ってきたこと、神様もきっと見てます。

だからきっと、大丈夫」



すると、先輩は急に真剣な顔になった



「てんぼちゃん…



パワーもらってい??」



そう言って私を引き寄せた



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