両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
「うん……
あぁ~もうごめん!!
そうだ、舞衣は彼氏さんとどうなのー?」
「えぇー?!どうって!別に~」
舞衣は少し気にしてる様子だったけど、これ以上突っ込まない方が私のためってことも分かって、彼氏の話をしてくれた
私も早く忘れなきゃなぁ…
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚
放課後。
なんとなくまっすぐ帰りたくなくて、なぜかもう習慣になってしまった図書館に向かって歩いた
結局まだ先輩が来るって希望、完全に捨てれてないんじゃん。
期待しても傷つくの自分なのにぃ。
あぁ~なんか今猛烈に泣ける小説読みたい!!!
そう思って私は本棚の方に歩いた
あ、あれ今、話題の小説だ!
ヒロインの気持ちにめちゃくちゃ共感できるってやつ。
あれ読みたいなぁ~
けど……割と高い所にある。
ハシゴもないし…
ん~手を伸ばしたら届きそうなのに…
後ちょっとなのに届かない~
ん~~
私が思いっきり背伸びして手を伸ばしてたら、急に私の手の甲があたたかいものに包まれた
えっ…??
スッと本がとられて
「はい」
後ろから柔らかい声が聞こえた