両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
私は先輩に連れられて図書館の外にあるベンチに座った
「いやぁほんと、探したわ~」
「え??」
「本は動かないけど、てんぼちゃんは動くし、まずここに来てるって確信もなかったし」
そう言って先輩はニコッと笑った
そして…
「ほんと、会いたかった。」
そう言って私の頭をポンポンと撫でた
キュン……。
私の心がぎゅってあったかくなる。
先輩が大好きだ~って心が叫ぶ。
ほらまたこーやって。
先輩は私のことを掴んで離さない。
私がフワフワと余韻に浸ってると先輩が急に切り出した
「大会、結局俺負けちゃって…
それで応援してくれてたし、てんぼちゃんに連絡したくて携帯開いたらさ、
てんぼちゃんの連絡先、なかった。」