両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
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切なすぎる夏祭り




長かった補習期間も終わって、今日は待ちに待った夏祭り!!



舞衣に話すと、


「それはもう、期待しても大丈夫だよ!!
未緒、頑張ってね?!!」



と、応援してくれて、浴衣も一緒に選んでくれた



白地に水色とピンクの控えめな花が散りばめられた浴衣



髪型も一週間ぐらい前から練習してやっと綺麗にできるようになった




夏祭りがあるのは私の家から先輩の家の方向とは逆側。



つまり。学校とは逆側。



自動改札機なんてない無人駅の田舎だから切符を買って行かなきゃいけない。



定期も使えないしね…



でもそんなことはどうでもいい!!!



先輩と待ち合わせたのは私の駅、双海駅の前にある小さな噴水の前。



『一度改札くぐってまた切符買うの面倒じゃないですか??』


って連絡したのに、先輩はそんなの気にしないよって。



優しいよね…ほんとに。



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