両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
「ここまで来てくれて、ありがとうございます」
私がそう言うと、先輩は少し照れたように笑った
「てんぼちゃん、浴衣で来てくれたんだね」
「あ、はい…せっかくだから…。」
「そっか…
めちゃくちゃ可愛い…////」
そう言って先輩は耳を赤く染めた
「えっ///」
「ほ、ほら!!
はやく行くぞ?あっちの電車くる!!」
そう言って先輩は私の手を引いた
券売機で切符を先輩は2枚買って私に渡してくれた
「え!いいですよ!!
切符くらい自分で買います!!!」
「いーんだよ。俺が払いたいだけだし。」
そう言ってくれる先輩がまた好きになった
いつもとは反対側のホームで電車を待つ。
隣にはずっと憧れてた吉岡先輩。
不思議…
さっき駅員さんに切符に押してもらったハンコを見る
20**.08.25
なんて、日付が書かれてある
今日は忘れられない日になるなぁ~
そう思って先輩の切符に目を向けた