両想い切符〜ふた駅先の片想い〜



それからそのまま電車に言われて、夏祭りの会場についた



「人いっぱいだなぁ。」


「はい…」



先輩が言う通りかなりの人で溢れかえっている


すると、私の手をまた先輩がにぎった


「迷子ちゃんになんないようにね?」



そう言って笑って私のことを引っ張ってくれる



先輩はいっつもそう。


私のこといつも前から引っ張って、時に立ち止まって…私が後ずさりしようと思ってもさせてくれない。




そんな人だ…



「てんぼちゃん!なんか食いたいもんない?」


しばらくあるいてると、先輩がそう言った。



「私、先輩が食べたいもの食べたい!!!」



そう言うと、先輩はキラッキラの笑顔で



「じゃあー、1個ずつ全部買ってやる!!」



なんて言うから


「もったいない!!!じゃあ、焼きそば!」



と答えると、嘘だし!焦りすぎ!

なんてまたバカにされてしまった。



またしばらく歩いて先輩のあとを手を引かれながら歩いてると、少し人混みから抜けた




「ココ、穴場なんだよな」



そう言って私を座らせてくれた



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