両想い切符〜ふた駅先の片想い〜
「うぅっ………うっ……」
人がいなくて良かった……。
こんなの誰にも見せらんないよ。
先輩、今頃梨捺先輩のもとに辿り着いた?
気持ち伝えて通じあった…?
梨捺先輩だって、きっと、吉岡先輩のこと大事に思ってるよ。
だって時々。梨捺先輩の視線が怖い時、あったよ?
だから私は。いつかこうなったらどうしようって思ってたんだもん。
よかったね…吉岡先輩。
やっぱり先輩は幸せになるべき人だ…。
考えれば考えるほど辛くて涙が止まらない。
いいじゃん。あの吉岡先輩と夏祭りにこられたんだよ!?一瞬でもカレカノみたいに…。
私はいつからそんなに欲張りになっちゃったの…?
そう思って泣いてると…
「おい。
だから言ったじゃん。あんまり深く関わんなって。
傷つくのはお前だって言ったじゃん。」