エリート上司の過保護な独占愛
「ねぇ、天瀬課長のこといつから好きなの? どこが好きなの? これからアプローチするつもり? 昨日は何を話したの?」
マシンガンのごとく繰り出される言葉に、目を白黒させるばかりだ。
やっと絵美の口が止まって、喉の渇きを潤すかのようにコーヒーを飲むと、紗衣はやっと言葉を発した。
「あの、どうして私が天瀬課長を好きだなんて言うんですか?」
冷静に、墓穴をほらないように言葉を選んだ。
「どうしてって……そりゃ、あれだけ寝言で名前連呼してたら気が付くでしょ」
(……あぁ神様、私、もう二度とお酒は飲みません)
ただ、今更固く誓ったところで、絵美がここまで追求してきているのだ。口下手な紗衣がごまかすことなどできそうにない。覚悟を決めて、自分の想いをぽつりぽつりと話し始めた。
入社直後、仕事で失敗したときにフォローしてくれたこと。誰も気が付かないような仕事もちゃんと見ていてくれたこと。それから細かいこともいろいろと。
これまで自分の胸のうちにだけに秘めいたせいか、一度口にすると止まらなくなってしまった。そんな紗衣の話を絵美はうれしそうに聞いていた。
マシンガンのごとく繰り出される言葉に、目を白黒させるばかりだ。
やっと絵美の口が止まって、喉の渇きを潤すかのようにコーヒーを飲むと、紗衣はやっと言葉を発した。
「あの、どうして私が天瀬課長を好きだなんて言うんですか?」
冷静に、墓穴をほらないように言葉を選んだ。
「どうしてって……そりゃ、あれだけ寝言で名前連呼してたら気が付くでしょ」
(……あぁ神様、私、もう二度とお酒は飲みません)
ただ、今更固く誓ったところで、絵美がここまで追求してきているのだ。口下手な紗衣がごまかすことなどできそうにない。覚悟を決めて、自分の想いをぽつりぽつりと話し始めた。
入社直後、仕事で失敗したときにフォローしてくれたこと。誰も気が付かないような仕事もちゃんと見ていてくれたこと。それから細かいこともいろいろと。
これまで自分の胸のうちにだけに秘めいたせいか、一度口にすると止まらなくなってしまった。そんな紗衣の話を絵美はうれしそうに聞いていた。