エリート上司の過保護な独占愛
「山下はホントに、男の目がないと好き勝手するんだから。沙衣も気にすることないよ。努力することが悪いなんてことありえないんだから」
「はい」
慰めてくれたけれど、佑香の言葉がひっかかる。そんな沙衣の肩を、絵美がポンとたたいた。
「さあ、さっさと片付けて申し込みに行くわよ。料理上手になって慎吾をギャフンと言わせてやるんだから。沙衣つき合わせてごめんね」
絵美が気を遣ってくれたことがわかる。
「いえ、私も楽しみですから。料理教室」
「そう、よかった。じゃあ仕事に戻ろう」
沙衣はデスクに戻ると、さきほど営業から報告された見込みの数字を入力していく。毎月コンスタンスに売上があがるところから順を追ってやっていると、気になるところがでてきた。ユニヴェールだ。
(あれ? 見込みの数字がこんなに少ないなんて今までなかったのに)
間違いかもしれないので、確認を取ろうと思っていた矢先ちょうどミーティングを終えた大迫が戻ってきた。
「大迫さん、ちょっとお時間よろしいですか?」
「あぁ、いいよ」
沙衣がパソコンの画面を指さすと、大迫が覗き込んだ。
「はい」
慰めてくれたけれど、佑香の言葉がひっかかる。そんな沙衣の肩を、絵美がポンとたたいた。
「さあ、さっさと片付けて申し込みに行くわよ。料理上手になって慎吾をギャフンと言わせてやるんだから。沙衣つき合わせてごめんね」
絵美が気を遣ってくれたことがわかる。
「いえ、私も楽しみですから。料理教室」
「そう、よかった。じゃあ仕事に戻ろう」
沙衣はデスクに戻ると、さきほど営業から報告された見込みの数字を入力していく。毎月コンスタンスに売上があがるところから順を追ってやっていると、気になるところがでてきた。ユニヴェールだ。
(あれ? 見込みの数字がこんなに少ないなんて今までなかったのに)
間違いかもしれないので、確認を取ろうと思っていた矢先ちょうどミーティングを終えた大迫が戻ってきた。
「大迫さん、ちょっとお時間よろしいですか?」
「あぁ、いいよ」
沙衣がパソコンの画面を指さすと、大迫が覗き込んだ。