エリート上司の過保護な独占愛
以前はなかったSNSでのメッセージのやりとりや、電話などは確かに増えた。しかしまだ緊張が解けない恋愛経験ほぼ皆無の沙衣には、これが〝うまくいっている〟ことかどうか判断がつきづらい。
「もっと、自信を持ちなさいって何度も言ってるでしょ? 努力の結果こうやって両想いになったんだから、変なことで悩まないの!」
絵美の言う通りだ。いつも背中を押してくれる。
「それに、今日仕事以外でのふたりのやりとり改めてみたけど、以前と全然違うよ。課長の態度。そりゃもちろん優しいっていうのはそうだけど、なんだかその中に独占欲? 〝沙衣は俺のものだ!〟みたいなの感じたわけよ」
「そうでしょうか……?」
「こういうのは、はたから見た方がわかるの。だからもっと胸張って愛されなさい」
実感はないけれど、絵美の言葉に勇気づけられた。
「はい」
「そうこなくちゃ! だってそのためにこうやって、努力して綺麗になって、本屋で待ち伏せして、料理教室に通って、二次会の幹事までひきうけて接点もってきたんでしょ?」
「……ちょっと、待って」
それまで黙ってふたりのやり取りを聞いていた慎吾が急に口をはさんだ。
「もっと、自信を持ちなさいって何度も言ってるでしょ? 努力の結果こうやって両想いになったんだから、変なことで悩まないの!」
絵美の言う通りだ。いつも背中を押してくれる。
「それに、今日仕事以外でのふたりのやりとり改めてみたけど、以前と全然違うよ。課長の態度。そりゃもちろん優しいっていうのはそうだけど、なんだかその中に独占欲? 〝沙衣は俺のものだ!〟みたいなの感じたわけよ」
「そうでしょうか……?」
「こういうのは、はたから見た方がわかるの。だからもっと胸張って愛されなさい」
実感はないけれど、絵美の言葉に勇気づけられた。
「はい」
「そうこなくちゃ! だってそのためにこうやって、努力して綺麗になって、本屋で待ち伏せして、料理教室に通って、二次会の幹事までひきうけて接点もってきたんでしょ?」
「……ちょっと、待って」
それまで黙ってふたりのやり取りを聞いていた慎吾が急に口をはさんだ。