なにがどうしてこうなった？！
腰に手を当てられてエスコートされながらホテルのロビーに入る。

柔らかな絨毯と綺麗なシャンデリアの飾られたロビーを通り過ぎてエレベーターへ向かう。


「クラーク様、おかえりなさいませ。お部屋にお戻りですか？」

「いえ、これからバーラウンジに彼女を連れて行こうと思ってね。」

「でしたらVIPルームの空きを確認致しましょうか？」

「いや、出来たら見晴らしのいい席を確保してくれると助かる。」


「かしこまりました。連絡しておきますのでどうぞ。」


そう言ってエレベーターのボタンを押し案内された。


支配人がVIPルームの使用確認をするくらいだから、シャルルさんって常連の上客って事だよね。


すごい人だとは思ったけど、もしかして想像以上にすごいのかもしれない。


なんか、ますますこんな平凡小娘が一緒でごめんなさいと言いたくなってきた。


そうして乗り込んだエレベーターのボタンの階数は35階。
高い所からの夜景なんて確かに綺麗に見えそうだ。

エレベーターも鏡張りのなので外が良く見えた。

「なかなかの景色でしょう？」

そう言って微笑むシャルルさん。


イケメンの笑顔にこのゴージャス感。
もはや最強じゃないか？

レベル０の初心者向けじゃないよね。
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