なにがどうしてこうなった？！

一波乱

ショッピングモールは平日といえど有名な所で人気のあるショップがたくさん入っているのでそれなりに人がいる。


とりあえずフロアマップを見てレストラン階に何があるか２人で見ていると


「あら？クラークさん？」


そう言ってシャルに声を掛けてきたのは私より少し歳上な感じのパンツスーツの似合う美人なキャリアウーマン。

首からネームプレートを下げているところを見るとこのショッピングモールでお仕事してる方のよう。


「あぁ、山本さんお久し振りです。」

そう穏やかにかえすシャルに山本さんと呼ばれた美人な彼女は私にサッと視線を投げて一瞬キツくかつ納得出来ないという表情を浮かべたもののすぐ様笑みを浮かべてシャルに答えた


「お久し振りです。いつ来日されていたのですか？今回はお仕事で？それでしたら我社にもぜひアポイント取らせて頂きたいですわ。」


そう微笑んで話す彼女は明らかにシャルに気があるのが分かる。
表情に艶を乗せて話す彼女は大人の雰囲気があり綺麗だった。

そして一瞬の視線の後は私は居ないものとしているようにシャルに話しかけていた。

仕事関係ならお話した方がいい気がして
私はシャルの手を離して言う


「シャル、私向こうのお店見てるからお話ししてきて？お仕事関係なら大切でしょう？」

そう言うと踵を返してお店に足早に向かった。
背後のシャルがどんな顔をしているのか全く想像もせずに。