なにがどうしてこうなった？！
そして、そう、時間も置かず戻ってきて

「綾乃、出ましょ！」

そう言って菜乃花に手を引かれてお店をあとにする時にシャルと彼女山本さんと目が合った。

シャルは驚いていて、山本さんは妖艶に挑戦的な目で見て微笑んできた。


トイレの後にちゃんと伝票を持って行っててまとめて支払ってくれてたお陰でサッとお店を出れた。
そして元々このランチの後は秋臣さんに会う予定だったそうで近くに車で待機してた秋臣さんが迎えに来てくれてて菜乃花と一緒に乗り込んでその場を離れる直前


お店からシャルが飛び出してきたのが、バックミラーに見えた。


何を伝えようとしているのか、すごく必死な顔をしていたけれど一足遅く、車は流れにのって走り出した。


「秋臣さん、とりあえずちょっと今日は無理。綾乃の一大事。私の家まで送って。」


「了解。でも良かったのか？彼すごく急いで追いかてきたみたいだったけど。」


「良いのよ、あれ確実に女の方の仕掛けたのにまんまのせられて仕事とはいえ綾乃に見せつけるようにしてきてるのに気づかずあしらえてなかったんだもの。歳上が聞いて呆れるわ。」

「菜乃花、仕掛けるってどういう事？」


「家に着いたらゆっくり話すわ。とりあえず綾乃は優子さんにメッセージ入れときなさい。
ちょっと事件発生のため一時的にシャルルさんとは連絡取りません。何かシャルルさんから連絡が来たら、分かってるでしょう？っていえば伝わるって言っときな。」

まだ混乱していた私は菜乃花に言われた通り優子さんにメッセージを送った。
< 55 / 100 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop