風の旋律


「悲鳴…!?」



島村先生が驚いてすぐ、先生のポケットからバイブの音がした。



授業が終わると、携帯はサイレントからマナーモードに切り替えるらしい。



「亨さんだ!」



僕を見て急いで電話に出る先生。



「もしもし!?」




僕には会話は聞こえない。


ただ先生の反応を待っているしかできない。



もどかしくて、胸が締め付けられた。













「下敷き!?」




先生の言葉に、思わず耳を疑った。






“下敷き”……!?



事故にあったのか?


車?トラック?人?





無事なのか?




今は病院?











音羽………!!








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