風の旋律


『中丸さん、じゃあ僕、寝ますね。おやすみなさい。』



食後、騒ぎまくっていた子供達を、半ば無理矢理に風呂に入れ、半ば無理矢理に寝かしつけた。


いつものことだが…疲れる……



「あら、いつもお疲れ様。おやすみ。」



最後の戸締まりをしながら、笑顔を向けてくれた中丸さん。






部屋に入り、明日の学校の支度をする。



ブブブ……



ん?メール?




―――――――――
from.三上 音羽


明日も電話していい?


―――――――――



……………………



ぶはっ!!!



こ…これは………


面白すぎる!!


というか、可愛いぞ。


“学校では他人のフリしろ”

“メールしてることは誰にも言うな”

“電話していい?”


ギャップありすぎ……


なんか…おませな小学生みたいだな。


うん。可愛い可愛い(笑



―――――――――
to.三上 音羽


もちろんいいよ。
突然の電話でも、できるだけ取れるようにしてるから、いつでもどうぞ(笑


―――――――――



送信




ちょっぴり、ワクワクしてたけど、返信はなかった。


ふざけすぎたかな?




まぁ、彼女はまた電話してくるだろう。



……そんな気がする。







こうして、僕と彼女は、毎晩電話をするようになった。


時間は大体、僕が帰宅する頃。


彼女も気を遣ってくれているらしい。




学校生活にも、ちょっとした変化があった。






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