風の旋律
見えない気持ち
「今日は祐介からね!」
音楽室に入ると、目の前に仁王立ちしてる音羽がいた。
学校に慣れてきた音羽は、制服を着崩すようになった。
『またスカート短くなった?』
「三回しか折ってないよ?」
『……この前は二回だったじゃん…。』
「もー!姑みたいに小言言わないの!」
音羽はそっぽを向いた。
『………じゃあ今日もショパンでいい?』
「木枯らしがいいな!」
急に元気になる音羽。
単純だなぁ(笑)
「祐介がショパン弾く時の指がかっこいいんだよねー!」
か…かっこいいって……
簡単に言うなぁ……
こっちの気も知らないで…。