本当の私を愛して
彼のサポートもあり、馬に初めて乗る

『たっ、高い』

想像以上の高さに震えてしまった

「大丈夫。俺がいるから」

背中をトントンと子供をあやすように叩かれたあと

震えは消えていた

初めてあった方なのに

なぜか安心感があった

「ゆっくり進みますね」

馬の上で感じる風は気持ちよかった

その時馬が鳴く

「こいつ女性を乗せるのが初めてで喜んでいるよ」

『まぁ』

ライド様がフッと笑う

『何か?』

「いや。普通に笑ってくれて安心した」

『え。』

「俺がマリア様を知っていると言った時悲しそうにしていたし。それにそのあとも無理して微笑んでいたし」

確かに心では悲しんでいたけど顔には出してない

いつも周りにいる人達に頬笑むようにしたつもりだし

『顔に出ていましたか?』

そうとなるば気を付けなければならない

「いや。そうじゃないかなーって俺が気になっただけ」

なんだろう

すごく嬉しい
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