【完】学校1のモテ男と同居はじめました
「……なんですか」
目をこする千歳くん。
後頭部の髪の毛がぴょんっとはねていて。
…かわいい。
なんて、不覚にも思ってしまった。
「お前寝てたから、体育祭実行委員決定なー。拒否権はねーぞー」
「……わかりました」
体育祭実行委員の1人が千歳くんに決まった途端、女子たちの目がギラついた。
「んじゃ、あとは女子……」
先生が言いかけてるのを遮って、クラスの女子たちが一斉に手を挙げてく。
よく見ると、挙げてないのは一部の女子少数と私と杏だけで。
ほぼクラスの女子の手が挙がっている状態。
…モテすぎじゃあありませんか!?
横目でこっそーり千歳くんを見ると
お、おぉ…すごく嫌そうな顔ー
眉間にしわよってるー
そりゃそうか、女の子苦手だもんね。