【完】学校1のモテ男と同居はじめました
「っ…」
私、変だ。
いつもなら嫌ですってすぐに言い返せるはずなのに。
…心臓がドキドキうるさい。
もしかして病気!?
なんて考え込んでいると
「新奈ちゃん?」
名前を呼ばれてハッとすると、バチッと至近距離で目が合う。
その瞬間、さっきより心臓の音がうるさくなったのがわかった。
「ご、ごめんなさいっ!!」
「え?」
耐えられなくなった私は洸くんを置いて、走ってこの場を離れた。
なんでこんなにドキドキするんだろう。
抱きしめるとか、洸くんからしたらスキンシップに変わらないのに。
うん。そうだよね。
抱きしめるとかそんなの挨拶てい…
さっきのことが脳裏によぎる。
その瞬間、またボンッと赤くなる私の顔。
「………」
私、やっぱり変だ!!