【完】学校1のモテ男と同居はじめました
「千歳くんってさ面白いよね。」
「は?」
ピキッと凍る空気。
皆、異変に気がついたのか、ビデオそっちのけでチラチラと私たちに向けた。
ちょっと!!注目されちゃってるんですけど!!!
勘弁してくれ!!
「嫉妬してるの明らかじゃん。」
「…っ」
洸くんがそう言うと、千歳くんはギロッと睨んだ。
ちょっ!!これ以上、洸くんが的外れなこと言ったら、千歳くんと喧嘩になっちゃうよ!!!
「こ、洸くん…!!」
小声で、これ以上変なこと言わないように訴えるけど、洸くんは全然怯む様子もなく。
「新奈ちゃんのこと好きなの?」
その瞬間、私ももちろん、教室中がピタリと時間が止まったように静かになった。
「なっ…何言って…」
この状況をどうにか収めようとするけど。
「…だったらなに。」
千歳くんの言葉によって遮られた。
……え。
…今、なんて…。