【完】学校1のモテ男と同居はじめました
「どこ行くんですか!!?」
「いいから黙って。授業中。」
ズンズン歩きながらそう言う千歳くんの耳は真っ赤で。
「黙ってって…わっ!」
前を歩く千歳くんが突然立ち止まったと思ったら、人気のない空き教室に私を押し込んだ。
「なっ…」
私の顔の近くの壁に手を置かれて、逃げ場を失う。
真っ赤な千歳くんの顔が目の前に。
「…さっきの本気だから。」
「えっ?」
「っ、だから!
お前のこと本気で好きだって言ってんの!」
……。
「え、ええーー!?」
「…うるさい。」
「だ、だだだって!!さっきの言葉本気だったなんて信じられなくて!!」
「はぁ…」
ため息をつくと、壁から手を離して、私の頭に手を置いた。