【完】学校1のモテ男と同居はじめました
…なんか、洸くん元気ない?
洸くんに駆け寄った時。
ツン、とくる香水の匂いが鼻をかすめた。
いつもの洸くんの甘い匂いじゃなくて、
少し刺激の強い香水の匂い…。
「…こ、こんな遅くまでどこに…」
「新奈ちゃんに言う必要ない。」
「っ…」
ぎゅっと痛くなる胸。
喉に何か詰まったみたいに言葉が出ない。
すると洸くんは、私の横を通り過ぎると、そのままリビングを出ていった。
洸くんが残した、微かな香水の匂いに、余計に泣きそうになって。
…私、洸くんに嫌われちゃったのかな…?