【完】学校1のモテ男と同居はじめました
何だったんだろう…?
女の子の後ろ姿が遠くなるまで目で追いかけてると
ーーガラガラ…
空き教室のドアが閉まる音が聞こえて、目を向ければ。
「…っ洸くん、それ…」
そこには、右頬を赤く腫らした洸くんが。
「…あー…」
洸くんは少し考え込んだあと、
「別に大したことないし大丈夫だよ。ぶつけただけだし。」
「で、でも…」
私が近づいて頬に触れようと手を伸ばしたした時、パッとはらわれた。
「いい加減いい顔するのやめたら?」
「え…?」
「それともあれ?
俺をキープに取っておこうみたいな?」
…なに、それ…。
私はただ心配して…
「本命いるくせに、俺にいい顔してキープしといて、別れたらコロッと俺に寝返る。
新奈ちゃんも親切にしてるふりしてキープしておこうって魂胆でしょ?
あーあ、がっかりした。新奈ちゃんも他の子と大して変わらないんだね。」
冷めた目で、冷めた声で、淡々と言葉を並べていく洸くん。