【完】学校1のモテ男と同居はじめました







今までの行いをじっくり反省してよねー





それだけ告げて、彼女たちの声は遠くなっていった。






力が抜けたようにへなへなと座り込む。






何もしてないのに、何でこんな目にあわないといけないんだろう。






なんの取り柄もない私が千歳くんに告白されたから?


洸くんと話してたから?






じゃあ、神崎さんみたいにキラキラしてる人だったら許されるの?







まぶたが熱くなって、


冷たい床に涙が落ちて水玉が広がる。






一度流れてしまったらもう止められない。







「もうやだ…っ…」






ブレーキが効かなくなったみたいに、涙がどんどん溢れて。






薄暗い体育館倉庫の中。

私の泣き声だけが響いていた。




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