【完】学校1のモテ男と同居はじめました







…全部俺の勘違いだった?






千歳は、じゃ、と言って教室から出ようとする。






俺は慌てて、待てよ!と止めると、何?と振り向かずに怪訝そうな返事が返ってくる。






「…付き合ってないなら…何で抱き合ってたんだよ。」







そんな都合のいい話があるわけない。





この目で見たんだ。


2人が抱き合ってるところを。







「…見てたのかよ。」






千歳は小さく息を吐いて、ドアにかけた手を下ろすとこっちに振り向いた。







「……最後のケジメ。」





「ケジメ?」





「…どうせ叶わないなら、すっきりして終わらせたかったんだよ。



まぁ、少しは揺らいで欲しかったのもあったけど結局ダメだったしもう諦めるしかなくなったけど。



…まさかそれをお前に見られてるなんて、あいつほんとに運がないっていうかなんていうか…」






「…話がついてけないんだけど。」






「…まぁ、お前の誤解ってこと。それより、早くいったほうがいいとおもうけど。


…じゃないと奪いにいくから。」






じゃ、と言って、今度こそ教室から出て行った千歳。



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