【完】学校1のモテ男と同居はじめました
未だに、状況がのみ込めない。
けど
行かなきゃ、新奈ちゃんのところへ。
“奪いにいくから。”
あいつに__
千歳に、奪われたくない。
突き動かされたように
俺は誰もいない廊下を走り出した。
心がに体が追いつかない、そんな感覚がする。
せんせーに注意されようが、誰かに呼び止められようが無視して走る。
早く、新奈ちゃんに会いたい__新奈ちゃんの顔が見たい。
“洸くん!”
ふっと思い浮かんだ新奈ちゃんの無邪気な笑顔に、更に走るスピードを早めた。