【完】学校1のモテ男と同居はじめました
ゴミ捨て場に着いた俺は、弾んだ息を整えながら探す。
ハァ…、ハァ…。
くそっ…。どこにもいない。
もしかして、教室に帰ったとか?
……いや、
だったらすれ違ってるはず。
じゃあどこに行ったんだよ……。
さっき来た道を引き返すと
「ねー芽衣子、開けないで帰るのは流石にやばくない?」
「いいでしょ別に。調子乗ってた罰だし。」
「だけど、結構暗くなってきたし…」
下駄箱の方から、女子たちの声が聞こえた。
「いいのっ、千歳くんに告白されたからって調子乗ってたアイツが悪いんだし!」
千歳くんに、告白された……?
その言葉に、その場を通り過ぎようとした足をピタッと止めた。