【完】学校1のモテ男と同居はじめました
憂鬱になりながらも家の中に入る。
最悪なことにちょうどお父さんも出張で家に帰ってこない。
てことは、お母さん達が帰ってくるまで家で2人きりってわけで。
しかも、相手はプレイボーイで有名な吉田くん。
何もなきゃいいけどさ。
まぁそもそもこんな地味女相手にしないか。
リビングに入ると、ソファーに座ってスマホをいじっている吉田くん。
………私に気づいてないみたい。
時計を見ると、6時を過ぎている。
お腹すいたしそろそろ夕飯作ろうかな。
「あの…吉田くん、夕飯何食べたいですか?」
恐る恐る吉田くんに聞いてみる。
吉田くんはスマホを置くとくるっとこっちを向いて、
「新奈ちゃんが食べたい」
「た、食べ!?」
妖しく笑ってとんでもないことを言ってきた。