【完】学校1のモテ男と同居はじめました
「歩ける?」
「な、ななんとか」
「じゃあこっちに来なよ」
洸くんにそう言われて、震える足で立ち上がる。
……真っ暗だから余計怖い。
もしかしたら貞子が私の隣に……。
ーーーゴロゴロ…ピカーンッ!!!
「ぎゃっっ!!!」
怖さで足がすくんで動けない。
もうほんとやだ…。
だからホラー映画は苦手なんだよー!!
「やっぱ歩けないじゃん」
洸くんは立ち上がると私の方へ歩み寄る。
そして私の膝の裏に手をすりこませ、もう一方の手を背中に回すとそのまま私を持ち上げた。