【完】学校1のモテ男と同居はじめました
* * *
目的地のショッピングモールに着くと、休日だからかものすごい人が混んでいた。
「うわぁ…混んでますね」
…知ってる人いないといいんだけど。
「そうだねー」
こんな人混みだと迷子になりそう…。
私、方向音痴だし…。
なんて心配していると、洸くんに手首を掴まれた。
「新奈ちゃん、行くよ」
そう言うと、私の手首を引いたまま人混みの中を進んでく。
すれ違うたび、女の子は洸くんを見るなり頬を赤らめる。
うわぁ。相変わらずモテますな。
まぁ、洸くんかっこいいもんね。
……ていうか、そんなことより!
「こ、洸くん、人混みも少なくなってきたし、もう離しても……」
さっきよりも人混みが少なくなってきたし、もう離しても大丈夫だろう。
もしこれを知ってる子に見られたら一大事だ