私、今から詐欺師になります ~番外編、その後~
「俺は、お前に恥じないよう、茅野を大事にする」

 えええーっ!?
 なんなんですかっ、それっ?

 っていうか、今もさっきも、穂積さん、一度も私を見てないんですけどっ。

「こ、こんなプロポーズはちょっと嫌です……」
と呟くと、秀行は笑っていた。

 また玲と歩いていってしまう。

 先頭を行く奈良坂が振り返ってはなにか言い、
「やかましいっ」
と秀行に怒鳴られていた。





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