秘密の陰陽師 【肆】上
第壱章
─── アメリカ合衆国 某研究所 ───
真っ暗な部屋にあちらこちらでパソコンによる明かりが点いている
そのパソコンに般若のような顔で向かい合い何かを必死に探す研究者たち
時計は深夜2時を指している
今日もダメか…と数名が諦めかけたとき
「That's impossible,... incredible...
(まさか…信じられない)」
・以下日本語
1人の研究者がパソコンに移された文字を見るなり目を見開いた
「こんなことって…」
その男はついに見つけてしまったのだ
「ボス!大変です!」
その男はすぐにリーダーの元に駆け寄る
研究所内に緊張が走るとき ──────
「うそだろ…」
そこにいる誰もが目を見開き言葉を発する事ができなかった
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